クロチルド・アクシン＝フラピエは1971年、フランスの港町ル・アーヴルに生まれました。クロード・モネが「印象、日の出」を描き、印象派運動の名となったのもこの街です。そしてこれは、クロチルド・アクサン＝フラッピエの光に対する芸術的追求と無関係ではないかもしれません。

思春期の数年間、彼女はデッサンと油絵の教室に通いました。

パリのソルボンヌ大学で文学を学ぶかたわら、「ルーブル美術館付属美術学校」で美術史のカリキュラムを履修しました。ルーヴル美術館は、考古学、美術史、人類学、博物館学、および関連分野の研究に特化した権威ある高等教育機関です。全体として、エコール・デュ・ルーヴルは、フランス国内外における芸術と文化遺産の保存、研究、振興において重要な役割を果たしています。

ソビエト連邦崩壊後、国境が開放されるにつれ、ロシアの若いアーティストたちは、西洋文化、特にテクノミュージックや現代美術からインスピレーションを得ながら、伝統的な規範から脱却していきました。その後、クロチルド・アクシン＝フラピエはモスクワに移り住み、1994年から1998年までの4年間を過ごしました。

フランスに帰国後、脚本と編集の訓練を受け、数年間その分野で活躍しました。特に、南仏の風光明媚な村、サン＝ポール＝ド＝ヴァンスにある有名な美術施設、メグ財団とギャラリー・メグ（フランス語でメグ財団の通称で知られる）の展覧会のために数多くのプロジェクトを編集しました。1964年、エメとマルグリットのメグ夫妻によって設立されました。メグ一家は美術界、特に近代美術や現代美術のシーンと強いつながりがあり、当時の前衛芸術家の作品の宣伝と展示に特化したスペースを作ることを目指していました。クロチルド・アクシン＝フラピエは、ジョアン・ミロ、ピカソ、ピエール・ボナールといった著名な芸術家と深いつながりを持つ一族のアーカイブに幅広く取り組みました。2008年からはブルターニュのポートルイスを拠点に、編集の仕事を続け、ワークショップを開催し、依頼された映画やオリジナルのドキュメンタリーを制作しています。そして、2016年からは徐々に鉛筆、オイルパステル、筆画などを再開し、すべての時間を創作活動に捧げています。

クロチルド・アクシン＝フラピエのキャリアは、芸術と文化、芸術的探求、実践的創造性への生涯にわたる献身を示すものです。芸術への幼い関心から学問への追求、モスクワのダイナミックな文化シーンへの没入、伝統的な規範から解き放たれたロシアの若手芸術家たちの時代の流れをとらえること、著名な芸術家たちのアーカイブとの関わり、そして彼女自身の芸術的実践への回帰に至る彼女の旅路はすべて、芸術の創造に人生を捧げた人物の物語を反映しています。